死生観光トランプ(ろうそく)

No.1

フランスでは、第一次大戦で戦死した兵士の婚約者の要望により、世界で唯一「死後婚」が認められている。死後婚が認められるのは、生前の婚約を証明することであり、姓を名乗ることはできるが、相続権はないようです。

場所:フランス

No.2

ヨーロッパではエジプトのミイラの粉末(ミイラ・パウダー)を飲めばどんな病気でも治る万病薬になると考られていたようです。そのためにエジプトの墓を荒らす専門業者が出現し、数多くのミイラが失われたこともあったとのこと。

場所:欧州

No.3

現、愛媛県宇和島市では、かつて死者は死弁当を携えて、善光寺参りをすると言われていた。そのため、墓前には茶碗飯をお供えし、握り飯は四方に投げつける風習があったとのこと。

場所:日本 四国地方

No.4

古代エジプト人は人が死ぬと魂が抜け、死者の国にいくと信じられていた。魂は永遠不滅と考え、いつか再生すると信じられていた。だから、魂が還ってこれるように「ミイラ」を作っていた。ちなみに「猫のミイラ」なんてのも。

場所:エジプト

No.5

アピアカ人は、かつて自分の夫が死ぬと、未亡人は亡き夫が白骨化するまで顔を黒く塗り、髪を切って、墓の傍らのハンモックに横たわっていたという。

場所:ブラジル

No.6

中世のイギリスには「罪食い」と呼ばれる習慣があった。死者が出るとその心臓の上に食物を置き、それを誰かが食べると死者の罪が許されると考えられていた。

場所:イギリス

No.7

日本各地では「魂よばい/魂呼び」という風習があった。死者が出ると屋根の上に上って、西に向かって「かえせ!もどせ!」と叫ぶと甦る、と考えられていた。

場所:日本全国

No.8

18世紀のイギリスでは蜜蜂が死者の跡を追うという信仰があった。死者が出ると遺族は、蜜蜂の巣箱をノックして、巣箱に喪章を巻き、蜂が死者の跡を追わないようにと祈っていた。

場所:イギリス

No.9

ニジェールからマリにかけて住む遊牧民族のトアグレ人は、死霊は睡眠中を除いて生者につきまとい、共に生者と旅を続けるとされる。

場所:ニジェール

No.10

マカ人は、死者がでると遺体を叩いたり、踏みつけたりする。そうすることで死霊を追い払い、天国に昇天できると考えていた。

場所:南米

No.11

ガーナでは、葬儀の大きさが死者の名声に比例すると考えられているので、新聞での葬儀の広告が派手になる。一流新聞の『デイリー・グラフィック』の全16ページ中4ページが毎日、死亡広告で埋まり「ゴースト・デイリー」と皮肉られることも。

場所:ガーナ

No.12

イヌイットは肉体は滅びても魂は永遠だ、という死生観のもと、生まれてきた子に死者の名前をつけ、死者の魂を子どもに宿らせる。

場所:カナダ・グリーンランド

No.13

孫の輿(まごのこし)。葬式で、祖父母の棺を担ぐのは孫の役割とされており、孫が生まれると「孫の輿」をしてくれることを最も喜んでいた。他人も「もう孫の輿に乗れますな!」と冗談なんかも言っていたそう。

場所:日本 関西地方

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA